2. 国民健康保険料の仕組み
国民健康保険料はどのように決められているのでしょうか。国民健康保険料の中身をみてみましょう。
国民健康保険料は次の3つの要素で構成されています。
●基礎賦課額(医療分)
医療費などに充てるための保険料で加入者全員が負担します。
●後期高齢者支援金等賦課額(医療分)
後期高齢者医療制度を支援するための保険料で加入者全員が負担します。
●介護納付金賦課額(介護分)
介護保険第2号被保険者となる40歳から64歳までの人が負担します。
今回の見直しによって、それぞれの上限額(賦課限度額)が次のように引き上げられます。
- 基礎賦課額・・・65万円から66万円(+1万円)
- 後期高齢者支援金等賦課額・・・24万円から26万円(+2万円)
この二つを合わせたものが医療分であり、合計3万円(89万円から92万円)の引き上げとなります。
介護分は17万円で据え置きです。
それぞれの賦課額は、所得に応じて金額が決まる「所得割」と、所得や年齢に関係なく加入者全員が納める「均等割」などで構成されます。自治体によっては「平等割」や「資産割」もあり、これらを全て合わせたものが国民健康保険料になります。