2024年3月、およそ17年ぶりに日本銀行がマイナス金利を解除しました。それに伴って、各銀行において預金の金利の引き上げが順次行われました。
長い間、年0.001%だった普通預金の金利が、年0.02%に引き上げられ、9月には年0.1%に引き上げる銀行も出てきました。
わずかの間に金利が100倍になったと言われれば聞こえはいいのですが、元が低すぎるため、まだまだ「低金利」だと言わざるを得ませんね。
銀行預金の金利が非常に低いこともあり、ここ最近では積極的に資産運用に取り組む方が増えてきました。
なかでも今年から制度が拡充された「新NISA」に取り組む人が増えてきています。
そこで今回は、新NISAの仕組みや特徴を解説しつつ、「もし50歳から毎月5万円を運用したら、65歳時点でどうなっているのか」についても、いくつかのパターンに分けて確認していきます。
最後には、資産運用のポイントについても触れていきたいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 【メリットを知る】新NISA(少額投資非課税制度)とは?
NISA(ニーサ)は、2014年に開始された資産形成を促進するための制度で、2024年に改良され「新NISA」となりました。
NISAの最も大きな特徴は、「運用によって得た利益が非課税」になることです。
通常、投資で得た利益や配当には約20%の税金が課されますが、NISA口座を利用することでその税金がかからず、全ての利益を手に入れることができます。
ただし、NISAを利用して投資できる金額や対象商品には制限があります。
本章では、新NISAの主な特徴を確認しておきましょう。