山々の紅葉が深まり、清冽な空気に冬の気配が混ざり始めた時節となりました。

老後の生活を支える公的年金について、受給額の男女差は大きな課題です。

厚生労働省の統計によると、厚生年金の平均受給額は男性16万6606円、女性10万7200円と、その差は約6万円にも上ることが明らかになっています。

この大きな差は、現役時代の働き方や給与水準が年金額に反映される「年金制度の仕組み」によるものです。

年金受給額の個人差や男女差があるなかで、「年金だけでは生活が苦しい」一定の所得基準に該当する方を支援するため「年金生活者支援給付金」が年金に上乗せして支給されます。

受給している「基礎年金の種類」によって、支給要件が異なるのが特徴です。

今回は、「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」について、誰が、どれくらいの金額をもらえるのかをわかりやすく解説します。

なお「年金生活者支援給付金」は、申請しないと1円も受け取れない給付金となっていますので、請求方法もご紹介します。