2. 厚生年金や国民年金はいくら?モデル年金の5パターンを紹介
厚生労働省が第19回社会保障審議会年金部会で示した資料、「多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方について」によると、現役時代の働き方によって、モデル年金額は以下のとおりとなりました。
①男性で厚年期間が39.8年、収入が50万9000円:17万223円 (厚生年金10万2832円、基礎年金相当6万7391円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間39.6年
②男性で厚年期間が7.6年、収入が36万4000円:6万1188円(厚生年金1万4068円、基礎年金相当4万7120円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間:27.5年
③女性で厚年期間が33.4年、収入が35万6000円:12万9654円(厚生年金6万403円、基礎年金相当6万9251円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間:40.7年
④女性で厚年期間が6.5年、収入が25万1000円:5万9509円 (厚生年金8327円、基礎年金相当5万1183円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間:30.0年
⑤女性で厚年期間が6.7年、収入が26万3000円:7万5379円 (厚生年金8887円、基礎年金相当6万6492円)
※基礎年金相当に反映する納付済期間:39.0年
現役時代をほぼ会社員として過ごし、収入の平均が50万9000円という人の場合、将来の老齢年金額は月額で17万223円になるということです(老齢基礎年金を含む)。
これまで提示されてきたモデル年金は、「平均的な収入(平均標準報酬月額43万9000円)で40年間働いた場合に受け取る老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)の夫婦合計とする「月額23万483円」のみだったので、パターンごとにイメージがしやすくなったのではないでしょうか。
とはいえ、特に厚生年金においては個人差が大きいため、ねんきんネットやねんきん定期便などで確認しておくことが重要です。
個人差の現状に迫るため、実際に支給された年金の平均月額も紹介します。