ペットを飼うには、医療費、ペットフード費などが必要になります。犬や猫を飼育するため、1か月でどのくらいの費用がかかっているのでしょうか。

一般社団法人ペットフード協会の「令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査」の結果から、犬および猫に関する1か月の支出総額と、フード支出総額を確認していきます。

1. この記事の3つのポイント

  •  ①犬に関する1か月の支出総額は平均1万8041円、猫は1万1865円
  •  ②多頭飼育では犬2万7715円、猫1万4741円に上昇
  •  ③主食用フードは犬4646円、猫4517円でほぼ同水準

2. 犬の1か月の支出総額は1万8041円

まずは犬から見ていきましょう。医療費を含む支出総額です。

【犬に関する支出総額(医療費含む)】

  • 平均支出金額:1万8041円
  • 中央値:1万3000円

【犬1頭飼育者の場合】

  • 平均支出金額:1万6030円
  • 中央値:1万2000円

【犬複数頭飼育者の場合】

  • 平均支出金額:2万7715円
  • 中央値:2万円

平均1万8041円に対して中央値は1万3000円。5041円の差があります。この差は、高額な医療費やサービスを利用する一部の飼い主が平均を押し上げていることを示しています。

年間にすると平均で約21万6500円。1頭飼育でも約19万2400円になります。

3. 猫の1か月の支出総額は1万1865円

続いて猫です。

【猫に関する支出総額(医療費含む)】

  • 平均支出金額:1万1865円
  • 中央値:8000円

【猫1頭飼育者の場合】

  • 平均支出金額:9998円
  • 中央値:7000円

【猫複数頭飼育者の場合】

  • 平均支出金額:1万4741円
  • 中央値:1万円

猫1頭飼育の平均は9998円で、ほぼ1万円ちょうどという水準です。

犬と猫を比較すると、犬に関する支出のほうが、かなり高いことがわかります。平均で見ると犬1万8041円に対して猫1万1865円で、6176円の差。年間では約7万4000円の違いになります。

4. 主食用フードは犬猫でほぼ同額

続いて、主食となる「フード」に関する支出も見ていきましょう。大切なペットの「ごはん」の費用、いったいいくらぐらいかけているのか、気になりますね。

4.1 【市販の犬主食用ドッグフード支出総額】

  • 平均支出金額:4646円
  • 中央値:3000円

犬1頭飼育者の場合

  • 平均支出金額:4143円
  • 中央値:3000円

犬複数頭飼育者の場合

  • 平均支出金額:7087円
  • 中央値:5000円

4.2 【市販の猫主食用キャットフード支出総額】

  • 平均支出金額:4517円
  • 中央値:3000円

猫1頭飼育者の場合

  • 平均支出金額:3346円
  • 中央値:2900円

猫複数頭飼育者の場合

  • 平均支出金額:6291円
  • 中央値:4500円

支出総額では犬と猫で6000円以上の差がありましたが、主食用フードだけを見ると犬4646円、猫4517円で、その差はわずか129円です。

犬と猫の個体差のためか、総じて1か月の支出総額は犬が高い傾向にありました。犬種、猫種によっても違いが出てきそうですね。

5. フード以外に何にお金がかかっているのか

支出総額とフード代を比べると、差額が見えてきます。

犬は支出総額1万8041円のうちフード代4646円で、差額は1万3395円。猫は1万1865円のうち4517円で、差額は7348円です。

犬のフード以外の支出が猫より6047円多いことになります。この差の要因として考えられるのが、トリミング代と医療費です。

犬の場合、犬種によっては毎月または隔月でトリミングが必要になり、1回数千円から1万円以上かかります。また、狂犬病予防注射やフィラリア予防など、犬に固有の定期的な医療費も発生します。

散歩に伴う用品の消耗や、ペットホテルの利用など、犬特有の支出も積み上がっていきます。

6. 「平均」と「中央値」の両方で見る意味

このデータで注目したいのは、平均値と中央値の両方が示されている点です。

犬の支出総額は平均1万8041円、中央値1万3000円。猫は平均1万1865円、中央値8000円です。中央値は「ちょうど真ん中の人の金額」を意味します。

つまり、犬を飼っている人の半数は月1万3000円以下、猫を飼っている人の半数は月8000円以下で暮らしているということです。

平均値だけを見て「うちは平均より少ない」と不安になる必要はありません。中央値のほうが、多くの人の実感に近い数字といえます。

なお、集計ベースは以下のとおりです。【犬】ペットフード使用かつ銘柄選定購入関与者。購入金額0円を除く。【猫】猫飼育者で、ペットフード使用者。うち、猫飼育者は銘柄選定購入関与者。購入金額0円を除く。2023年調査より外猫(野良猫・地域猫給餌あり)除く。

7. まとめにかえて

今回は、ペットフード協会の調査から犬猫の1か月の飼育費用を確認しました。

  • 犬に関する支出総額は平均1万8041円、中央値1万3000円
  • 猫に関する支出総額は平均1万1865円、中央値8000円
  • 多頭飼育では犬2万7715円、猫1万4741円に上昇
  • 主食用フードは犬4646円、猫4517円でほぼ同水準

ペットとの暮らしを考えるうえで、かかるお金は把握しておきたいところです。最新データから現状を知り、無理のない計画を立ててみてはいかがでしょうか。

参考資料

LIMOどうぶつ部