2024年は「物価高」により、各所で影響が及んだ年と言っても過言ではありません。
輸入品や食品価格の高騰、配送物の価格見直しなど、身近なところで物価高を実感した方も多いのではないでしょうか。
2025年も引き続き、物価の上昇が続いています。
厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によると、2025年度の公的年金額は「前年度と比べ1.9%増加する」ことがわかりました。
しかし、公的年金の支給額は3年連続で増加している一方で、それを上回る物価の上昇が各世帯の生活に大きな影響を及ぼしているのが現状です。
現役世代の給与は、最低賃金の引き上げなどにより賃上げに向けて動いているものの「年収の壁」の制度上の実態や、物価上昇により実質価値が伴っていないように思えます。
本記事では、高齢者世帯に焦点をあてて、60歳代二人以上世帯の「貯蓄額」と「年金の受給額」についてみていきながら、シニア世代のお金事情を確認していきます。
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。