5. 富裕層は、お金を単なるツールとして捉えている
富裕層の方々は、お金に対する考え方が非常に合理的です。
多くの人が「お金を貯める」ことを目的としてしまいがちですが、富裕層の方々はお金をあくまでも「目標を達成するためのツール」として捉えています。
このため、必要な場面では躊躇なく使い、逆に不要なものには一切出費をしないという、徹底したメリハリが見られます。たとえば、自己成長や資産形成に役立つことには惜しみなく投資をする一方で、無駄遣いや浪費には興味を持ちません。
「お金を使うことで、どれだけの価値が得られるか」という視点を常に持っているため、支出が未来につながる投資かどうかを素早く判断できるのです。
6. まとめにかえて
日本の富裕層について、解説してきました。
円安や値上げラッシュが続く中でも、富裕層が増え続けている理由として、相続や贈与による資産の増加が理由になっていることがわかりました。
富裕層がどのようなお金の使い方をしているのかもデータとともに見てきましたが、リセールバリューを重視していることは、意外と感じられる方もいるのではないでしょうか。
この考え方は、誰でも意識することのできるお金の使い方です。
今回の内容を参考に、日々のお金の使い方を考え直してみてもよいかもしれません。
参考資料
- 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード利用データ調査」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」
- 金融庁「NISAを知る」
- 厚生労働省「iDeCoの概要」
- 資源エネルギー庁「エネルギー価格激変緩和対策事業」
- 首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」2024年6月21日
- 三井住友トラスト・資産のミライ研究所「相続資産の規模と形態について」
足立 祐一