筆者が金融機関で勤務していたとき、年金の支給日には多くのシニアが年金の引き出しに来られていました。  

年金は2カ月ごとに支給されるため、受け取ったお金を計画的に使う必要があります。そのためにも、まずは年金制度について正しく理解しておくことが大切です。  

「自分はいくら年金を受け取れるのか?」「支給額からどんな税金や保険料が引かれるのか?」といったポイントは、意外とあいまいなままにしている方が多いかもしれません。  

本記事では、年金支給日のしくみや、年金から引かれる税金や保険料について、わかりやすく解説していきます。これを機に、年金の仕組みをしっかり把握しておきましょう。

1. 公的年金は2ヶ月に1度支給される

日本の公的年金は、2ヶ月ごとに支給される仕組みです。

支給日は偶数月の15日で、15日が土日祝の場合は直前の平日になります。

具体的な支給スケジュールは以下のとおりです。

  • 2月(12月・1月分)
  • 4月(2月・3月分)
  • 6月(4月・5月分)
  • 8月(6月・7月分)
  • 10月(8月・9月分)
  • 12月(10月・11月分)

例えば、次回の年金支給日が12月だとしたら、この日に受け取れるのは10月分と11月分の年金です。

2ヶ月分がまとめて支給されるため、一度にまとまった金額を受け取ることができます。

次章では、厚生年金の平均受給額について詳しく見ていきます。