4. 貯蓄が苦手な人は必見!先取り貯蓄とは?

「先取り貯蓄」とは、毎月給料が振り込まれたら「貯蓄する分を最初に別の口座へ移す」しくみを作ること。そこから手元に残ったお金でやりくりする習慣をつけていくのです。

どうしても削れない趣味への支出や、急な交際費などが発生し「いつも月末はカツカツ、なかなか貯蓄が増えない」という人もいるでしょう。

先取り貯蓄を実践し、毎月一定の金額を確実に貯めることができれば、おのずと貯蓄目標額に近づきやすくなりますね。

具体的には、毎月の収入の5〜10%を目安に設定してみるのがおすすめです。たとえば手取りが30万円ならば、1万5000円から3万円を先取りで貯蓄に回すということになります。

コツコツ継続できれば年間で18万~36万円の貯蓄が可能に。「チリも積もれば山となる」と言います。無理のない金額から始めてみましょう。

5. 現金貯蓄だけで十分?より効率的に老後資金を準備していくためには何が必要?

今回は、年収600万円以上の割合や、「年収500万〜750万円未満世帯」は平均で手取りからいくら貯蓄に回しているのかを解説してきました。

日本の平均年収から見ると年収600万円は、平均以上に分類されます。

しかし実際には、ゆとりをもって貯蓄をしていける年収帯とは限らないようです。

現在の普通預金金利の現状を踏まえると、少額の積立貯蓄のみでは、老後に必要な資金を全額準備するのは難しい状況にあります。

老後に向けた資金を準備していきたいとお考えの場合は、資産運用について検討してみるとよいでしょう。

現在、新NISAやiDeCoなど、税金優遇を受けながら将来の資金を準備していくことができる制度も充実しています。

老後までの年数を考慮しながら、毎月積立する金額や、方法を考えていくことがポイントです。

資産運用では、リターンが期待できるぶん価格変動リスクなどもありますので、各金融商品の特徴をしっかり確認したうえで、自分にはどの方法がベストなのかを考えていくことが必要です。

参考資料