2. 【早見表も】「老齢年金生活者支援給付金」の給付額の計算方法をチェック
老齢年金生活者支援給付金は、月額5310円を基準として、保険料納付済期間などに応じて算出されます。
具体的には、以下の1と2の合計額として支給されます。
- 保険料納付済期間に基づく額（月額） ＝ 5310円 × 保険料納付済期間 / 被保険者月数480月
- 保険料免除期間に基づく額（月額） ＝ 1万1333円 × 保険料免除期間 / 被保険者月数480月
「保険料納付済期間等」の詳細は、年金証書や支給金額変更通知書などで確認することができます。
また、「保険料免除期間」に関連する金額は、毎年度の老齢基礎年金額の改定により変動するため、年度ごとに更新されることに留意してください。
- 昭和31年4月2日以後生まれの方：保険料全額免除、3/4免除、半額免除期間については1万1333円、保険料1/4免除期間については5666円
- 昭和31年4月1日以前生まれの方：保険料全額免除、3/4免除、半額免除期間については1万1301円、保険料1/4免除期間については5650円
上記をふまえ、「老齢年金生活者支援給付金」の早見表を確認していきます。
老齢年金生活者支援給付金の早見表
出所：厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」を参考に筆者作成
なお、前年の年金収入額とその他の所得額の合計が以下の範囲に該当する方には、計算式1に一定の割合を乗じた「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。
- 昭和31年4月2日以降に生まれた方：78万9300円を超え、88万9300円以下
- 昭和31年4月1日以前に生まれた方：78万7700円を超え、88万7700円以下
ここまで年金生活者支援給付金について説明しましたが、現在のシニア世代は実際にどれくらいの金額を年金として受け取っているのでしょうか。
次章では、厚生年金と国民年金それぞれの月額を確認していきます。
