今年も残すところ1カ月をきりました。2024年の始まりに、老後に向けて貯金を始めるなどの目標を掲げた人もいるでしょう。
しかし、今年も値上げの1年でした。貯蓄するほどの余裕がなかったという人は少なくないと考えられますが、安心して老後を迎えるために老後資金の確保は必須です。
本記事では、老後対策を進めるにあたり、現シニア世代の暮らしぶりを確認していきます。
65歳以上リタイア夫婦世帯の「貯蓄額・年金額・生活費」に関する調査データをご紹介していきますので、最後までご覧ください。
1. 【年金世帯】65歳以上「無職二人以上世帯」の貯蓄額は年々増加傾向に
昨今、65歳までの就労を希望する方が増加しています。
2025年4月からは、企業に対して65歳までの雇用機会の確保が義務化されるため、希望する人全てが65歳まで働けるようになる見込みです。
では、65歳を「老後のスタート」と見据えた場合、どれくらいの貯蓄を準備しておけば良いのでしょうか。
総務省の家計調査によると、65歳以上の「無職の二人以上世帯」における平均貯蓄額は年々増加しており、2023年には2504万円に達したことがわかりました。
次に、「65歳以上無職二人以上世帯」の2018年から2023年までの平均貯蓄額の推移をみていきましょう。