2. 世耕弘成氏が掲げる製造業の国内回帰の支援について
近年、地政学リスクなどを理由に製造業の国内回帰を求める声が大きくなっています。世耕氏も円安状態の今こそが国内回帰を促進するチャンスだと捉えています。
経済産業省などが発表した「2023年版ものづくり白書」によると、直近1年間で生産拠点の移転を行った企業の中では、中国からの国内回帰が100社に上っています。一方でASEAN諸国、韓国では、新規移転数が国内回帰数を上回っています。
国内回帰の理由としては新型コロナへの対応や為替変動が上位で、海外移転の場合は人件費上昇や労働者の量が上位に挙がっています。
国内は新しい技術や製品を生み出す拠点と考える企業が多く、国内拠点を維持・拡大するために人材確保を求めている製造事業者が大半。国内回帰の推進には人手不足の是正が大きな課題となっています。
3. 和歌山県第2区候補者・二階伸康氏の基礎情報
自民党から初出馬した二階伸康氏は、二階俊博元幹事長の三男として1978年に生まれました。現在46歳です。
和歌山県立日高高等学校を卒業しており、インターハイ、全国選抜大会に出場した強豪バスケットボール部の元主将という一面もあります。
青山学院大学法学部公法学科を卒業し、全日本空輸株式会社(ANA)に13年間勤務。父・俊博氏の公設第一秘書も10年務めました。
公約は地方重視のものになりました。「地方分散型社会」のビジョンを示し地方経済を守ること、食糧安全保障・食糧教育の強化と一次産業を守ることが挙げられました。
国土強靭化予算を守るために「半島強靭化」の明文化、祝日法を改正し新たな観光需要を創出することなどにも触れています。
今回は7万1114票を集めたものの、約3万票差で世耕氏に敗れ、比例復活もならず落選となりました。