ソニー株式会社は、2026年2月9日、同社が展開するブルーレイディスクレコーダー全モデルの出荷終了を発表しました。SNSでは「ついにこの日が来てしまった」と時代の終焉を惜しむ声が挙がっています。
1. 【ソニーの決断】一時代を築き上げたソニーのブルーレイレコーダー
ソニーは2003年に世界初のブルーレイディスクレコーダー「BDZ-S77」を発売。ハイビジョン放送をそのまま残せる新時代の録画媒体として、新しいカテゴリーを開拓しました。
ソニーが2003年に発売した世界初のブルーレイディスクレコーダー「BDZ-S77」1/4
出所:ソニー株式会社
以降、多機能化を進め、ただ「録る」だけでなく、利便性や楽しみ方を追求。自動録画機能「おまかせ・まる録」やPlayStation連携、高画質化技術など、さまざまな新しい価値を提供し、映像ファンから支持されてきました。
ただ、近年はストリーミング配信が全盛になり、市場規模自体が縮小。その中でパナソニックやシャープなどにシェアで押され、存在感を示すことができなくなっていました。
26年1月9日には、一足早くTVS REGZA(旧東芝)がブルーレイディスクレコーダー事業からの撤退を決定。「ソニーもそろそろやめるのでは?」という声も挙がっていましたが、その予測は的中することになりました。
TVS REGZA(旧東芝)は26年1月にブルーレイディスクレコーダー事業からの撤退を発表2/4
出所:TVS REGZA株式会社
2. 【ソニーの決断】2026年2月以降順次、全モデルを出荷終了
今回の発表で出荷終了が発表されたのは、以下の製品です。
- 2024年発売モデル「BDZ-ZW1900」
- 2023年発売モデル「BDZ-FBT4200/FBT2200/FBW2200」
2024年発売モデル「BDZ-ZW1900」3/4
出所:ソニー株式会社
これは現在展開している全モデルであり、後継機種の予定もないことから、事実上の事業撤退ということになります。
出荷終了は「2026年2月以降順次」としており、市場在庫がなくなり次第、販売も終了されることになりそうです。
3. 【ソニーの決断】「ついにこの日が来てしまった」「最後の砦は…」
SNSでは録画文化の象徴であったソニーのブルーレイディスクレコーダーがなくなることに対し、惜しむ声が挙がっています。
- 「ついにこの日が来てしまった。時代を考えれば、ここまでよく引っ張った」
- 「録画は外付けHDDがあれば十分。高度な機能はマニアだけのものになった」
- 「配信はいつ配信終了になるかわからないから怖い」
などのコメントが寄せられています。
ブルーレイディスクレコーダー事業からTVS REGZAとソニーという巨頭が撤退し、最後の砦として動向が注目されているのが、パナソニックです。
現在シャープも「AQUOSブルーレイ」を展開していますが、24年以降は自社開発ではなく、パナソニックのOEM供給に切り替えており、独自性は薄まっています。
自社で開発から生産まで行っている主要メーカーという括りでは、パナソニックが展開する「DIGA」一強という状況です。
最後の砦となったパナソニック「DIGA」4/4
出所:パナソニック株式会社
今回の発表は「レコーダー」のみに言及されており、「プレイヤー」は継続して販売される予定です。こちらはハイエンド層から一定の需要があることから、当面は生き残るものと推測されます。
ソニーは24年に「録画用メディア(ディスク)」を終了しており、物理メディアによる録画文化衰退は時代の流れを考えるとやむを得ないものです。
ただ、ソニーをはじめ日本の家電メーカーが作り上げてきた、利便性の追求やコンテンツをより楽しむための工夫は、形を変えて配信サービスの中に生き続けています。こうした功績は忘れることなく、記憶に留めておきたいところです。
参考資料
大蔵 大輔