シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は人材に関する情報をはじめとするメディアを運営するリクルートホールディングスです。

リクルートホールディングスの平均年間給与はいくらか

リクルートホールディングス(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は 958.5万円と900万円を超えています。また、従業員の平均年齢は35.1歳となっています。平均勤続年数は5.8年となっています。

リクルートホールディングスの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で609名。持ち株会社ということもあり、単体では1000名未満の従業員数です。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • HRテクノロジー:53名
  • メディア&ソリューション:414名
  • 人材派遣:9名
  • 全社(共通):133名

また、連結の従業員数は4万152名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • HRテクノロジー:5904名
  • メディア&ソリューション:1万9381名
  • 人材派遣:1万4734名
  • 全社(共通):133名

連結従業員数が対前年度末比で5536名減少していますが、これは主に、人材派遣業(国内派遣領域)において集計範囲を変更したことによるものです。

「HRテクノロジー」、「メディア&ソリューション」、「人材派遣」の3つの軸を活用し、事業価値の向上サービスを提供しています。

紙媒体である大学新聞における求人情報提供からスタートしていますが、現在はその他多くの分野への情報提供に範囲を広げるともに、インターネットでの情報提供も拡大させています。

「HRテクノロジー」事業では、「Indeed」の買収、「メディア&ソリューション」においては販売促進領域および人材領域で中小企業への業務オペレーション支援による生産性を向上させるサービス提供の拡大が期待できます。「人材派遣」事業においても国内のみならず北米や豪州でも積極的に事業展開を行っています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部