日銀の利上げが繰り返されるようになり、「金利のある世界」という言葉を実感する機会が増えてきました。せっかく預けるなら、少しでも金利の高い先を選びたいと考える人が増えるのは、ごく自然な心理といえるでしょう。

銀行の預金金利にも上昇の動きは見られますが、それを上回る注目度を集めているのが「個人向け国債」です。発行元が国であることの安心感に加え、投資初心者でも手を出しやすい商品性が支持されている理由です。

1. この記事の3つのポイント

  •  2026年8月の個人向け国債金利をチェック
  •  定期預金より金利が高い水準に
  •  中途換金には条件があるので要確認

 

2. 個人向け国債の基本:いくらから買える?金利の下限は?

購入の単位は1万円からで、取扱金融機関の窓口やオンラインで手続きが完了する手軽さがあります。金利には年0.05%の下限が設定されており、市場金利が今後大きく下がる局面でも、この水準までは保証される仕組みです。

個人向け国債は毎月募集されており、募集ごとに条件が見直されます。ここからは、2026年8月募集分の実際の金利を確認していきます。

3. 2026年8月募集分の金利は?変動10年・固定5年・固定3年

個人向け国債の金利2/2

個人向け国債の金利

出所:財務省「個人向け国債の金利情報」

個人向け国債には3つのタイプがあり、2026年8月募集分ではそれぞれ異なる利率が設定されています。半年ごとに実勢金利を反映して見直される「変動10年」は1.87%。発行時点の利率が満期まで変わらない固定タイプでは、「固定5年」が2.06%、「固定3年」が1.71%となっています。

4. メガバンクの定期預金と比べてどれくらい差がある?

同じ時期のメガバンク各行の定期預金金利は、10年物がおおよそ1.25%、5年物が1%前後、3年物が0.8%前後です。個人向け国債の利率と並べると、10年物では0.62ポイント程度、5年物では1.06ポイント程度、3年物では0.91ポイント程度、個人向け国債のほうが高くなっています。

5. 満期より前に解約したくなったら?中途換金の仕組み

定期預金は期日前に解約すると、契約時に提示されていた利率ではなく、普通預金並みかそれより低い利率に引き下げられてしまいます。

個人向け国債の場合は発行から1年を過ぎれば、1万円単位で中途換金することができます。ただしその際は、直近2回分の利子相当額に0.79685を乗じた金額が差し引かれるルールになっているため、無条件で全額を受け取れるわけではありません。

6. 個人向け国債の購入に手数料はかからないってホント?

結論から言うとホントです。個人向け国債は、銀行や証券会社などどの取扱金融機関で購入しても購入手数料は一切かかりません(無料)。口座管理料もネット証券や大手銀行なら基本的に無料のため、購入時に余計なコストを差し引かれる心配はありません。

注意点があるとすれば「中途換金」のルールです。発行から1年が経過すれば1万円単位で解約できますが、直近2回分の利子相当額(×0.79685)が差し引かれます。2026年8月募集分の変動10年(1.87%)や固定5年(2.06%)といった高い金利をしっかり受け取るためには、満期まで無理なく預けられる資金で申し込むことが大切です。

なお、「どこで買っても手数料0円」ではありますが、実は“どこで購入するか”によって実質的なお得度が変わる点は押さえておきたいところです。

例えば、SBI証券や楽天証券などのネット証券では、購入金額に応じたポイント還元やキャッシュバックキャンペーンを頻繁に実施しており、国債本来の利子にプラスαのお得を得ることができます。