1.2 【二人以上世帯】30歳代~60歳代の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合

次に、二人以上世帯の30歳代~60歳代の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合を見ていきましょう。

二人以上世帯の30歳代~60歳代の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合

二人以上世帯の30歳代~60歳代の貯蓄ゼロと貯蓄2000万円以上の割合

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和5年)」を参考に筆者作成

【二人以上世帯 30歳代~60歳代の貯蓄ゼロの割合】

  • 30歳代:28.4%
  • 40歳代:26.8%
  • 50歳代:27.4%
  • 60歳代:21.0%

【二人以上世帯 30歳代~60歳代の貯蓄2000万円以上の割合】

  • 30歳代:6.6%
  • 40歳代:11.8%
  • 50歳代:16.6%
  • 60歳代:30.0%

単身世帯と二人以上世帯を比較すると、単身世帯のほうが貯蓄ゼロの割合が多く、2000万円以上の貯蓄の割合も少なくなっています。

60歳以上になると貯蓄額2000万円以上の世帯の割合は増え、単身世帯は23.1%、二人以上世帯は30.0%です。

子どもの教育資金等が終わり資産形成に多くの資金を回せたり、定年退職金がもらえたりした影響が考えられます。

しかし、60歳代で単身世帯、二人以上世帯ともに貯蓄ゼロの世帯が2~3割あり、貯蓄がない世帯と貯蓄2000万円以上ある世帯の経済格差が浮き彫りになっています。