2. 年金天引き額が「年の途中」で変わる理由
年金から天引きされる金額は基本的に一定です。
ただし、所得の大きな増減があれば課税額や賦課額が変わり、結果的に年金の手取り額に影響を与えることもあるのです。
なんとなく年度の初めである「4月」から変わるイメージが持たれやすいですが、金額の切り替わりは「10月」としている自治体が多いのです。
これは、6月に決定される前年度の所得をもとに1年度分の徴収金額が決定されるためです。
所得が未確定の8月納付分までを「仮徴収」と呼び、ここまでは前年と同じ金額を徴収します。そして10月に「本徴収」が始まり、2月までは同額を天引きするというわけです。
すでに年金を受給している人でも、年度途中で手取り額が変わると驚いてしまうケースはあります。都度届く通知書等には必ず目を通すようにしましょう。
※ただし8月を本徴収の開始とする自治体もあります。必ずお住まいの自治体の情報をご確認ください。