4. 医療に関するお金
最後に、医療関連の給付金や手当について見ていきましょう。
4.1 高額療養費制度
医療費が高額になった場合に、家計への負担を抑えるための制度がこちら。
医療費の負担額が1カ月の上限を上回った場合、オーバーした分の額を受給できます。
上限額は年齢や所得額に応じて異なります。
高度な手術や治療などで、医療費が高額になったときに活用しましょう。
4.2 傷病手当金
病気やケガが原因で職場を長期間休む際に、職場復帰までの生活を支えるために支給される手当です。
受給金額は「支給開始日以前の12カ月間の各月の標準月額の平均÷30日×2/3」となります。
給与の全額ではありませんが、療養中も経済面を支えてもらえて、助かる制度といえます。
傷病手当金を受給するには、医療機関の診断書を用意したうえで手続きが必要です。
4.3 子ども医療費助成制度
各自治体では子ども医療費助成制度を行っており、子どもが保険診療を受けた際に費用の一部を助成してもらえます。
例えば東京都目黒区では、0歳~18歳(到達後最初の3/31まで)の子どもが対象です。
こちらの助成制度を利用するには、申請手続きをしたうえで医療証を交付してもらう必要があります。
5. まとめにかえて
今回は就業(失業)・住宅・医療の3分野の制度を紹介しましたが、介護や暮らしなど、他にもさまざまな制度があります。
給付金でなくても、無利子または低金利でお金を借りられる「公的融資制度」もあり、自治体や社会福祉協議会などで受け付けています。
市町村の公式ホームページなどに情報が掲載されていますので、探してみてください。
※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。
参考資料
- 内閣官房「定額減税・各種給付の詳細」内閣府「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」
- ハローワーク「基本手当について」
- 厚生労働省「就職支援・給付金などについて知る」
- 厚生労働省「教育訓練給付制度のご案内」
- 子ども家庭庁「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業について」
- 厚生労働省「住居確保給付金」
- 国土交通省「住宅ローン減税」
- 国土交通省「子育てエコホーム支援事業」
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
- 協会けんぽ「病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)」
- 目黒区「子ども医療費助成制度とは」
安藤 真一郎