指示待ち人間ってどんな人?指示待ち人間にならないためにはどうしたらいいの?

はじめに

職場に指示待ち人間がいると、自分の仕事がはかどらないと思うことがあります。ビジネスパーソンとしては自分が指示待ち人間にならないようにするだけでなく、マネジメントをする立場になったら指示待ち人間のいない組織やグループを作り上げることが重要になるでしょう。

この記事では、指示待ち人間にならないためには、または指示待ち人間を作らないためには、どのような意識でいたらよいのかを解説していきます。

目次

1. 指示待ち人間とは一体何か
2. 指示待ち人間が生まれる理由とは
3. ゆとり世代で指示待ち人間が増えたのか
4. 指示待ち人間は上司が作ってしまうこともある
5. 指示待ち人間から脱却するには
6. 指示待ち人間にしないための新人教育方法
7. 報連相を再認識して、指示待ち人間のいない組織をつくろう

1. 指示待ち人間とは一体何か

近頃は、指示待ち人間という言葉がしばしば聞かれるようになりました。指示待ち人間とは、自発的に行動を起こさず、上司や同僚などに言われた通りに物事に取り組む人のことです。基本的には指示通りに作業をするための力は持っているのですが、自分で考えて行動を起こせないというのが特徴です。

また、自分で考える力があったとしてもそれを行動に起こす勇気がなかったり、本当にそれで良いのかと不安になって最終決断ができなかったりする場合もあります。人によっては、少し考えれば一緒にこなしておくべき仕事だと分かることを、指示があるまでは手をつけずにいるために、能力が低いという評価を受けてしまうこともあります。

自分の意見を全く言わずに、他の人に言われた通りにしてしまっていることで指示待ち人間と考えられていることもあり、いつまでも主体的に仕事をしてくれないことが、会社では問題視されてしまうことがあります。

なぜ指示待ち人間は問題視されてしまうのでしょうか?

組織では、一人一人の行動が生産性に大きく影響します。すべての行動を指示されるまで動かない社員100人の会社と、過去の仕事から、「今回もこうではないか」と予測して主体的に動くことができる人100人の会社では、どちらの生産性が高いかを想像して頂ければ、容易に答えが見つかるでしょう。

すべての社員が主体性を持っている…というのは極端な例でしたが、特にスタートアップ企業やベンチャー企業、中小企業などでは、主体的に動ける人材によって生産性が大きく左右されるため、以前から、その特性はとても重要視されてきました。また、近年では、小規模な企業に限らず大企業でも、指示待ち人間を減らし、主体性を持って働ける人材を増やそうというような論調が多くみられるようになってきました。

2. 指示待ち人間が生まれる理由とは

指示待ち人間になってしまう原因には様々なものがあります。共通しているのは指示を受けなければ行動できないという点ですが、その状況に至ってしまう理由はタイプによってさまざまです。

優柔不断な性格

もともと優柔不断な性格で、やるべきことの選択肢が複数あると選べなかったり、仕事をいつやるべきか、具体的にどうやるべきかで悩んでしまって行動に起こせなかったりする

質問をすることが苦手

わからないことがあったときに質問をするのが苦手で行動できないまま指示を待ってしまう

やることがわからない

そもそも何をすべきか把握する能力が欠けていて、指示を待たなければやることを見つけられない

責任を負いたくない

自分で責任を持って物事に取り組まず、他人の指示ならその人の責任だから良いと考える無責任な考え

実力不足があっても助けを求めることができない

自分一人では出来ない仕事を抱えてしまったとき、他の人に協力を求められずに悩んでしまう

原因は違っても基本的には仕事や人付き合いに対して受け身になってしまっている場合が多いのが特徴です。主体性や積極性が欠けていて指示を待っているケースが目立ちます。

3. ゆとり世代で指示待ち人間が増えたのか

ゆとり教育を受けて育ってきた世代が社会人になり、指示待ち人間が増えてきたということが話題に上ることがあります。確かにゆとり世代と呼ばれる若い人たちの中には指示待ち人間がいるかもしれませんが、必ずしも一括りにして全員が指示待ち人間だと考えるのは乱暴でしょう。

ゆとり教育はゆっくりと時間を使って物事を考える習慣を与えることを念頭に置いたカリキュラムとなっていましたが、その影響で一つ一つをじっくりと考える力は持っていても、迅速に物事を判断する力は個々の能力に任されてきたために、決断できる前にタイムリミットが来てしまい、指示を受けて行動するということが増えてしまい、それが楽だとわかって指示待ち人間になってしまった…、というケースも、中にはあるかもしれません。

しかし、ゆとり教育をうまく活用して自由な発想から物事に主体的に取り組めるように育ってきている方も大勢います。指示待ち人間かもしれないという程度の懸念を抱くことには問題はありませんが、ゆとり世代=指示待ち人間という偏見を持つと貴重な人材を失いかねません。

人材を見極めるときには世代別の固定観点を抱かずに、相手の特性を捉えた上で人材価値を判断するようにするのが大切です。

4. 指示待ち人間は上司が作ってしまうこともある

指示待ち人間は教育を受けてきた過程で作り上げられたものであるとは限らず、社会人になってから指示待ち人間になってしまうというケースもあります。

優秀な上司がいて完璧な指示を出しているケースでは、自分で考えて行動を起こすよりも、指示に従っていた方が成功するとわかってしまうと、指示を待って行動した方が良いという考え方が生まれやすくなります。

さらに、指示以外のことをやってミスをすると怒られるというような経験をすると、なおさら常に指示を待ってから行動をするようになるでしょう。間違ったことをしたわけでもないのに、上司の好みやセンスに合っていないという理由で怒られるというような状況が続くと、細かい部分まで全部指示に従うのが得策だと考えるようになってしまい、より指示待ち人間として成長してしまい環境だといえます。

あなたがマネジメントをする立場であれば、部下を正しく育てるためにわからないことや足りないことをフォローしつつも、部下の主体性を大事にしてあげることも重要でしょう。始めは効率の悪い、間違いがあるやり方かもしれませんが、成長するにつれて自分が考えもつかないような良い方法を提案してくれるかもしれません。

5. 指示待ち人間から脱却するには

指示待ち人間になっているという自覚がある人は、自分から努力をすれば脱却できる可能性は十分にあります。

自分で考えて行動をする

まずは自分で考えて行動するという気持ちを持つのが前提です。

自分の意見を周囲に伝えよう

主体的な行動を起こせるようにするには自分の意見を周囲に伝える必要も生じます。職場の人間関係の良し悪しは意見の伝えやすさに大きな違いを生むので、日頃からコミュニケーションを取ることを心がけて円満な人間関係を作りましょう。

主体的な行動ができている人のマネをしてみよう

あまり考える力がなくてやるべきことを見つけるのが難しいという人は、主体的に行動している人を積極的に真似してみるのが良いでしょう。その人が普段から行っていることを真似ているうちに上司の指示がなくてもやって構わない仕事かどうかを判断できるようになるかもしれません。その際、複数の人を参考にするほうが多角的な判断ができるでしょう。

6. 指示待ち人間にしないための新人教育方法

指示待ち人間を作らないようにしたい場合には、新人教育の時点で注力することが重要でしょう。最小限のミスですぐに結果につながるような仕事をさせるには、細かなところまで指示を出してその通りにさせるのが合理的なのは確かですが、それが当たり前になってしまうと指示待ち人間が育ちやすくなってしまうのは自然な流れとも言えるでしょう。

新人が指示されたことしかできないのは仕方のないことなので、最初はやるべき仕事を細かく教えましょう。しかし、すべての作業を指示するのではなく、あえて自分で考える余地を与えて、わからないことは質問をしてもらうようにしてみましょう。質問をされたことには快く答えるようにして、信頼関係を作り上げることも大切です。失敗をしたことに対して頭ごなしに叱るだけでは、逆に指示待ち人間を作る原因になりかねないので、注意が必要です。

もしも新人が失敗してしまった時は、わからないことはすぐに質問してもらうようにして、次につながる方針を一緒に立てるようにしましょう。そして、だんだんと指示の内容を粗くしていくと、主体的に考えながら仕事をこなしていけるような思考力が身につくでしょう。

7. 報連相を再認識して、指示待ち人間のいない組織をつくろう

自分が組織のマネジメントをする立場になったときに、指示待ち人間がいない組織を作り上げたいと考えたら、まずは報連相について再認識することです。これまでは、報連相がよくできる人ほど仕事ができる、といわれていましたが、この意味を取り違えてしまうと指示待ち人間を作る組織を構築してしまうことになります。

報連相とは報告、連絡、相談の略のことで、仕事については逐一報告し、行動するときには連絡を怠らず、困ったときには相談するという意味が基本です。これを厳密に行うと社員は全ての行動を上司に報告し、不安があったら全て上司に指示を仰がなければならなくなります。

報連相をあまりにも重視しすぎると、指示待ち人間を育てることにつながってしまいますが、軽視しすぎると、全く報告も連絡もせず、相談もせずに、ただ勝手な行動をしてしまうことが問題になってしまうでしょう。

理想的なのは社員に対してある程度の裁量を持たせて主体的に仕事に取り組めるようにし、必要な範囲で上司に報告するという仕組みを作り上げることです。そして、困ったときには自由に相談できるようにすれば、自分の判断が正しいかどうかで困ったときにも対応できます。報連相の抜本的な見直しは組織を大きく変化させられる要素になるでしょう。

おわりに

指示待ち人間は、指示がなければ行動できず、自分で考えて仕事をすることができない人という事がわかりました。指示待ち人間が増えると生産的な仕事をするための妨げになる可能性がありますが、努力次第で指示待ち人間から脱却することは可能です。

ビジネスパーソンとして成長したいと考えたら、指示待ち人間にはならないように、つねに自主性をもって行動する努力を続けることです。そして、教育やマネジメントをする立場になったときには、正しい教育をして指示待ち人間を作らないように努めましょう。

LIMO編集部

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LIMO編集部

LIMO編集部は、個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディアでの運営経験者等を中心に立ち上げ。その後Longineのサービスは2020年3月に終了となったが、Longine編集部のメンバーは引き続きLIMO編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。LIMO編集部は、証券・金融業務メンバーに業界紙出身の新聞記者などもメンバーに加え、国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。