2. 10月以降から年金の手取りが減る人も
10月以降から年金の手取りが変わる主な理由は、年金から天引きされる社会保険料や税金が変わるためです。
そのため、天引きされるお金が増えると年金手取りが減る人もいるでしょう。
社会保険料や所得税、住民税は、前年の所得をもとに計算されます。
前年度の所得をもとに、徴収する社会保険料や税額が確定するのは、おおむね10月です。
それまでは、前年度と同額の社会保険料や税金を天引きしています。もし、前年度よりも所得が高くなった場合は、社会保険料や税金の徴収額が増えます。
そのため、10月に支給する年金から天引きする金額が多くなるので、手取りが少なくなります。
年金を受け取っている人は、10月から手取りが変わる可能性に注意しておきましょう。
また、2024年から年金受給を開始した人も注意が必要です。10月までは、社会保険料や税金を自分で納付していたため、公的年金から天引きする必要はありませんでした。
しかし、10月からは年金から天引きをスタートさせるため、これまでよりも年金の手取りが少なくなる可能性があります。
2024年から年金を受け取っている人は、年金から税金や社会保険料が天引きされる点に注意してください。
以上から、年金振込通知書と実際に支給される年金の手取りが異なる理由について解説しました。
では、2025年以降に改正や変更が検討されている年金制度について確認しましょう。