2. 10月支給の年金手取りはなぜ変わる?

では、10月支給の年金手取り額はなぜ変わるのでしょうか。

理由としては、「天引きされるお金の変動」が挙げられます。

天引きされるお金とは、主に以下のとおりです。

  • 介護保険料
  • 国民健康保険料(75歳以上の人は後期高齢者医療保険料)
  • 所得税と森林環境税
  • 住民税と復興特別所得税

2023年の所得に基づいて2024年の住民税や介護保険料が決定されますが、その決定は6月から7月頃になります。

そのため、2024年4月から8月の年金支給分では、2023年と同じ金額が仮に天引きされます。

そして、9月以降の支給分からは、2024年の正式な税金額が適用されます。

そして10月に本徴収がスタートするため、ここで手取り額が変わるケースがあるということです。

※ただし、自治体によってスケジュールは異なります。

結果として、所得によって天引き額が増える=手取り額が減る人も、天引き額が減る=手取り額が増える人もいるでしょう。

年金の仮徴収と本徴収

年金の仮徴収と本徴収

出所:厚生労働省「保険料(税)の特別徴収」