国慶節(中国の建国記念日)は中国では祝日として盛大に祝われる時期です。今年は10月1日から7日までの7連休となっており、この期間は多くの中国人が旅行に出かけ、日本もその人気の旅行先の一つです。
円安の影響も相まって、訪日旅行者による経済効果が期待されています。また、海外からの購買力が注目される一方で、日本国内の富裕層に関する話題も増えています。
ところで、皆さんは富裕層の定義をご存じでしょうか。一般的に「資産1億円以上」を持つ人を富裕層と定義しますが、意外と身近にもいるかもしれません。
では、日本にどのくらいの割合で富裕層が存在し、彼らはどのような生活を送り、どのように資産を築いてきたのでしょうか?
本記事では、日本の富裕層にスポットを当てて、具体的に深掘りしていきます。富裕層の生活を知ることで、皆さんの生活にも役立つヒントが見つかるかもしれません。
1. 1億円超の「富裕層・超富裕層」は全体の約2.7%
いわゆる「富裕層」の定義には資産額や収入額などいくつかの基準がありますね。今回参照する野村総合研究所の調査レレポートでは、純金融資産額が「1億円以上~5億円未満」を富裕層、「5億円以上」を超富裕層と定義しています。
2021年調査時点で、純金融資産保有額が1億円超の「富裕層・超富裕層」の数は148万5000世帯。全体の約2.7%となる「真のトップ層」です。
1.1 階層別:純金融資産保有額別にみた世帯数
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円
さらに、富裕層・超富裕層の世帯数は、2005年の調査開始以来最多となっていることも分かりました。次ではその資産額についても詳しく見ていきましょう。