2. 公的年金の手取り額「2024年10月支給分」が変わるワケとは?
2024年10月支給の公的年金において、手取り額が変わる理由は「天引きされる税金や社会保険料の変動」です。
2.1 公的年金から天引きされる「保険料や税金」は?
公的年金から、以下のような保険料や税金が天引きされます。
- 国民健康保険料
- 後期高齢者医療保険料
- 介護保険料
- 住民税と森林環境税(※)
- 所得税と復興特別所得税
※「森林環境税」は日本に住む個人の方が課税対象となります。2024年10月から住民税の均等割に〈年間1000円〉上乗せして徴収されます。
公的年金の仮徴収と本徴収
所得税以外は「前年の所得」をもとに決定されるため、4月~8月支給の公的年金ではまだ決定されず、「仮徴収」として前年度と同様の金額が天引きされます。
以上の事情により、本徴収がスタートするのは10月からとなるため、手取り額が変わるケースがあります。
※自治体によってスケジュールが異なります。
所得により個人差が生じるため、天引き額が増えて公的年金の手取り額が減る人や、天引き額が減り手取り額が増える人もいるでしょう。