厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、現高齢者世帯の59%が「生活が苦しい」と回答していることがわかりました。
昨今、物価上昇が進んでいる中、現役世代の方々はますます老後に対して不安を感じているのではないでしょうか。
低所得者世帯へは、3万円の給付が行われることも決定しました。そこで本記事では、現シニア世代の生活の実態に注目し、お金事情について見ていきます。
記事の後半では老後に向けた取り組みについて紹介していますので、参考にしてみてください。
1. (最新)年金だけで生活している高齢者世帯の割合
まずは、厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」を元に、年金だけで生活している高齢者世帯の割合を見ていきましょう。
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%:41.7%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が80%~100%未満:17.9%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が60~80%未満:13.9%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が40~60%未満:13.2%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20~60%未満:9.3%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20%未満:4.0%
100%年金だけで生活できている高齢者世帯は41.7%。半数以上の現高齢者世帯が、年金収入以外から補填していることが分かります。
果たして今後も年金だけでは生活ができてない世帯が増えていくのでしょうか。参考までに、前年度のデータも見ていきましょう。