10月は年金支給月です。2ヵ月に1度の年金支給を心待ちにしている方もいるかもしれません。

一方で、厚生労働省の「2023年(令和5年)国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯の半数以上が「年金収入だけで生活できない」と回答しています。

少子高齢化や物価上昇が進み、年金だけで生活するのはますます難しくなってきました。

では、現代シニアは平均してどれほどの年金を受給しているのでしょうか。

本記事では、年金の平均受給額を一覧にして見ていきます。記事後半では、豊かなセカンドライフを送るためのアドバイスも紹介しているので、参考にしてみてください。

1. 高齢者世帯の半数以上が「年金収入だけで生活できない」状況に

以下の円グラフは、厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によるもので、公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合を表しています。

【写真全5枚】1枚目/公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合。2枚目は厚生年金の平均年金月額を紹介

公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合

出所:厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」

老後、公的年金・恩給のみで生活できる高齢者世帯の割合は41.7%です。つまり、58.3%の世帯は「年金収入だけで生活できない」状況にあります。

また、10%以上の世帯は「年金以外の収入」で、生活費の半分以上を補わなければならないことがわかりました。

大半の方が、老後に公的年金(国民年金・厚生年金)のみで生活することが厳しい状況にあります。

では、現在のシニア世代が受給している「公的年金」はいくらくらいなのでしょうか。次章で詳しく見ていきます。