厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、65歳以上の高齢者世帯の59.0%が「生活が苦しい」と回答しています。

なお、前年度の同調査と比べて、生活が困窮した高齢者世帯が10ポイント以上増加傾向となっています。

この背景には、近年続く物価高の影響から、年金が実質目減りとなっていることが要因の一つとして考えられます。

「老後は年金で悠々自適に生活する」と考えている方もいるかもしれませんが、現代では低年金が続いていることから、年金だけで100%生活できる人はそう多くはありません。

そのため、老後も就労したり、貯蓄を取り崩したりしながら、老後生活を送る必要があります。

では、老後を目前に控えた50歳代・60歳代と、老後を迎えている年代70歳代の貯蓄事情はどのようになっているのでしょうか。

本記事では、シニア世代の平均貯蓄額や貯蓄割合といった、貯蓄事情について詳しく紹介していきます。

老後に向けて知っておきたい「年金暮らし」の実態についても紹介しているので、あわせて参考にしてください。