3. おすすめは公正証書遺言
子どものいない夫婦で、配偶者に相続を考えている場合に、おすすめできる遺言は公正証書遺言です。理由として以下の3点があります。
- 手続きの簡便化
- 安心、確実に実行
- 遺言執行者の指定が可能
公正証書遺言は公証人が関与して作成されるため、形式的な不備がなく、家庭裁判所での検認手続きが不要なため、手続きの簡便化が見込まれます。
公正証書遺言は公証役場で保管されるため、紛失や改ざんのリスクが低く、安心であると同時に、遺言の内容が確実に実行されます。
また、遺言執行者の指定が可能です。遺言の内容を確実に実行するためのサポートを受けられます。
4. まとめ
子どものいない50代夫婦にとっては、相続に関しての知識は必須といえます。
相続時において、本人が考えている財産の分配となるように注意しなければなりません。
この記事が、夫婦で相続について考えるきっかけとなってくれることを願っています。
参考資料
- 厚生労働省「令和4年(2022) 人口動態統計月報年計(概数)の概況)」
- 民法 (e-Gov 法令検索)
- 司法統計「令和元年度44 遺産分割事件数 終局区分別 家庭裁判所別」
- 司法統計「令和2年度44 遺産分割事件数 終局区分別 家庭裁判所別」
- 司法統計「令和3年度44 遺産分割事件数 終局区分別 家庭裁判所別」
- 司法統計「令和4年度44 遺産分割事件数 終局区分別 家庭裁判所別」
- 司法統計「令和5年度44 遺産分割事件数 終局区分別 家庭裁判所別」
- 日本公証人連合会「遺言」
宮本 建一