2. 貯蓄額に大きな差が出るのはなぜ?3つの理由
世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄額に大きな差が出る理由には以下の3つが考えられます。
2.1 貯蓄額に大きな差が出る理由1:子どもが大学を卒業して自立する
親が30~40歳の間に子どもが生まれていれば、親が52~62歳までに子供が大学を卒業して自立します。そうなれば、養育費や教育費はかからなくなります。
この時期に集中して老後資金を貯めることで、大きく貯蓄額を増やすことができます。
2.2 貯蓄額に大きな差が出る理由2:まとまった退職金を受け取る
大企業に勤務している人、公務員などは60~65歳までの退職時にまとまった退職金が受け取れます。退職金を一時金で受け取る際、「退職所得控除」という減税措置効果で、支払う税金が少なくてすみます。その分、貯蓄額が大幅に増えることが期待できます。
2.3 貯蓄額に大きな差が出る理由3:住宅ローンが完済する
住宅を購入したときに住宅ローンを組んだ人の中には、60~65歳になれば完済となる人は多いもの。今まで支払っていた毎月の返済がなくなれば、その分を貯蓄に回しやすくなります。
老後資金については、若いうちから計画的に貯める人がいる一方で、定年が近くなる50歳代から集中的に貯める人もいます。しかし、さまざまな事情で思うように貯められない人もあり、貯蓄額に大きな差ができる原因となります。