2024年9月13日、政府は「高齢社会対策大綱」の改定を閣議決定しました。
大綱では、高齢社会対策に向けた取り組みの一つとして、公的年金制度について「働き方に中立的な仕組み」にしていくことを検討しているとしています。
働くシニア世代の増加を背景に、65歳以上の人が一定の収入を得ると年金が減額される「在職老齢年金制度」についても見直しが議論されています。
老齢年金は、老後の収入の大切な柱。しかし実際の受給額を見ると個人差も大きく、年金をもらいながら仕事を続けているというシニア世代も少なくありません。
実際に受け取れる年金額には、どのような個人差があるのでしょうか。そこで、今のシニア世代が受け取る年金額を厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに見ていきます。
記事の後半では年金を増やす方法や、今からできる安心した老後生活にむけて備える方法についても解説していきます。