3. 年金を「増やす方法」とは?現役時・老後それぞれで解説
公的年金の平均月額は、国民年金5万円台、厚生年金(国民年金部分を含む)14万円台となりました。実際の受給額は、現役時代の働き方や収入などにより個人差があります。
厚生年金を受け取れる場合でも、「この金額では心もとない」と感じた方もいるのではないでしょうか。
そこで最後に、老齢年金をアップさせる方法について「現役時代」と「老後」に分けて紹介します。
3.1 働き盛りの現役時代にやっておきたい「年金を増やす方法」
厚生年金に加入している場合は「高収入で、長く働く」ことで、老後の年金を増やすことに繋がります。
前述したように、厚生年金は現役時の年収と加入期間によって年金額が変わるため「多く稼ぎ、長く働いた人」ほど年金額が高くなる(ただし上限あり)しくみとなるのです。
とはいえ、年収が上がれば現役時の保険料負担も増える点なども頭に入れておく必要があるでしょう。「手取りが減る」ことで家計が圧迫されるケースもあるはずです。
国民年金のみに加入している場合は、「国民年金基金」への加入も検討できます。国民年金基金とは、国民年金に加入する人が利用できる制度。追加で保険料を納付して、老後の年金額を増額できます。
国民年金基金の対象者は、下記のとおりです。
- 国民年金の第1号被保険者の人
- 60歳以上65歳未満の方や海外居住者で国民年金に任意加入している人
60歳以上65歳未満でも国民年金に任意加入していれば加入できるため、フリーランスや自営業の方は検討しても良いでしょう。