2. 厚生年金の「平均月額」は14万3973円

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2022年度の厚生年金(国民年金含む)の平均受給額は14万3973円でした。

  • 男女全体平均月額:14万3973円
  • 男性平均月額:16万3875円
  • 女性平均月額:10万4878円

ただし、厚生年金(国民年金含む)の男女差は5万8997円となっており、女性の受給額の方が少ないです。

今のシニア世代が現役で働いていた頃は、現代のように共働き世帯は少なく、女性は結婚や出産を機に厚生年金を脱退する方が多かったものです。

また、男女で収入の差もあり、女性の収入が少ない傾向にあったため、年金の受給額に差が生じたと考えられます。

では、平均の約2倍となる30万円もの年金を受け取れる人は、どれくらいいるのでしょうか。次章で詳しくみていきます。

3. 年金「月額30万円以上」を受給する人の割合

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、年金受給額ごとの人数や割合を確認していきます。