「朝は満員電車で通勤し、夜遅くまで残業をして帰ったら寝るだけ」、「休日は家事や子どもの面倒を見るのに忙しくて、気づいたら終わっている」、こんな忙しい毎日を送っている人も多いでしょう。

そのような人のなかには、会社を辞めて第二の人生をスタートできる老後生活を楽しみしている人もいるかもしれません。

ただし、老後もお金がなければゆとりのある生活を送ることは難しいです。では、現在会社員として働いている人は老後にどれくらいの年金をもらえるのでしょうか。

本記事では、40年間「平均年収約500万円」で働いてきた会社員が老後に受け取れる年金額を紹介します。

老後に必要となる生活費や今から老後資金を用意する方法についても紹介するため参考にしてみてください。

1. 40年間「平均年収500万円」で働いた会社員の年金額は月額いくらか

それではさっそく、40年間「平均年収500万円」で働いた会社員が老後にどれくらいの年金を受け取れるのか確認しましょう。

以下の条件で、現役時代の平均年収別に年金受給額をシミュレーションします。

  • 1973年生まれ
  • 23歳から62歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

【写真全3枚】1枚目/平均年収ごとの目安年金受給額、2枚目/65歳以上・無職夫婦世帯の家計収支一覧

平均年収ごとの目安年金受給額

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

1.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

 平均年収   年金受給額の目安(額面)

  • 200万円   月10万2000円
  • 300万円   月12万円
  • 400万円   月13万5000円
  • 500万円   月15万4000円
  • 600万円   月17万3000円
  • 700万円   月18万8000円
  • 800万円   月20万2000円
  • 900万円   月22万3000円

平均年収500万円の人が受け取る年金は額面で月15万4000円となります。

なお、平均年収200万円の人の年金受給額は額面で月10万2000円、平均年収900万円の人は月22万3000円です。現役時代の平均年収によって、年金受給額に大きな差が出ることがわかります。