2.3 インフレリスクへ対応ができる

近年の日本はインフレによる物価上昇傾向にあります。年金の受給額は、インフレなどによる物価の変化を受けて随時改訂されますが、実際の物価上昇幅に対応できるとは限りません。

そのため、早めに年金を受給して自由にできる資産を増やすことで、インフレリスクに対応できる手段となる場合もあります。

たとえば60歳から年金を受給することで、受け取った年金額を株式投資や不動産投資などの資産運用に回し、年金以上のリターンを目指すことも可能です。

2.4 長期にわたる安定した収入が確保できる

家族の介護が必要になる可能性や、子どもの教育費など、60歳代前半に大きな出費が予想される場合、繰上げ受給が有効な選択肢となります。

苦しい生活を切り詰めてまで65歳まで受給を待つよりも、日々の経済的な安定を図ることを大切にして早期に受給を開始するほうが、生活の豊かさや満足につながるでしょう。

自分自身のライフプランを考えて、無理のない受給計画を立てることが大切です。