2. 2024年度の年金額例を確認!8月15日に約46万円支給された世帯とは?

公的年金は、年度ごとに金額の改定がされており、2024年6月の年金支給日から改定後の年金額となっています。

厚生労働省が公表した資料によると、2024年度の年金額例は下記のとおりです。

【2024年度の年金額の例】

  • 国民年金(満額受給の場合):6万8000円
  • 厚生年金(夫婦2人分の国民年金を含む標準的な年金額):23万483円

国民年金は満額が受け取れる場合の年金額であり、現役時に40年間未納なく国民年金の保険料を納めていた場合は、6万8000円を受給できます。

一方で厚生年金は、厚生労働省が「一般的な家庭」として例示した夫婦2人分の年金額となっており、2人分の合計で23万483円となっています。

ここでいう「一般的な家庭」とは、下記のような世帯を指します。

  • 夫婦2人とも国民年金を満額受給している
  • 片働き世帯であり、現役時の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)が43万9000円)で40年間就業

上記のケースの場合は、毎月約23万円の年金を受給できることになります。

なお、冒頭でもお伝えしたように、公的年金は毎月振り込まれるわけではなく、2ヶ月に1回偶数月に「2ヶ月分の年金」が支給されます。

そのため、上記で紹介した一般的な家庭のケースの場合は、年金支給日には「約46万円」が支給されることになるのです。

とはいえ、年金支給日に約46万円が支給されるのは「現役時の平均的な収入が43万9000円で40年間働いた夫(または妻)がいる世帯」をモデルケースにしているため、誰しもが当てはまるわけではありません。

そこで次章では、他の夫婦のモデルケース別に、受け取れる年金額を確認していきましょう。