3. 厚生年金「月20万円超」の女性ってどのくらいいるの?

今度は女性の厚生年金受給額を深掘りします。

3.1 厚生年金保険(第1号)女子

平均年金月額:10万3159円(計531万9978人)

【内訳】

  • ~5万円未満:31万5100人・5万~10万円未満:234万1321人
  • 10万~15万円未満:218万2510人・15万~20万円未満:41万2963人
  • 20万~25万円未満:6万3539人・25万~30万円未満:4166人
  • 30万円以上:379人

女性の厚生年金受給額のボリュームゾーンは「5万~10万円未満」。そして約50%が「10万円未満」だとわかります。

そして月20万円以上を受け取る人の割合は・・・・・・1.3%でした。男性ではほぼ4人に1人の割合でしたが、女性では約77人に1人しかいない、ほんの一握りですね。

「稼ぐ女性」が増えていますから、いまの現役世代が年金を受け取る頃にはこの男女差は縮まり、女性の高額受給者が増えていくことも考えられるでしょう。

4. お金の「置き場所」はバランスがたいせつ

ただし、会社員として厚生年金に加入していた時期があっても今はフリーランスや専業主婦(主夫)、といった場合、厚生年金を受給できたとしても、受給額が案外少なかったり・・・・・・という可能性はあります。

「ねんきんネット」や、「ねんきん定期便」でできるだけ早めに確認してみましょう。

国民年金だけを受給するケースと比較すると、上乗せ部分を受け取れる厚生年金の受給額は手厚いものであることは確かといえそうですが、やはり老後資金の準備が不要というご家庭は少ないでしょう。

お持ちの資産を、預貯金・保険・資産運用にバランス良く振り分け、いざとなったときの保障も確保しながらお金を育てるしくみをつくっていけるとよいですね。年金生活に安心とゆとりを持たせる準備は、早めのスタートがオススメです。

4.1 【ご説明】「第1号厚生年金被保険者」とは

厚生年金は現在、下記のように分類されています。

第1号厚生年金被保険者…厚生年金保険の被保険者のうち、民間の事業所に使用される者
第2号厚生年金被保険者…旧共済年金の加入者(国家公務員共済)
第3号厚生年金被保険者…地方公務員共済
第4号厚生年金被保険者…私立学校共済

参考:企業年金連合会「第一号厚生年金被保険者」

参考資料