2. 「住民税非課税世帯」とは？要件もチェック
住民税非課税世帯とは、生計を一にする家族全員の住民税が非課税となる世帯を指します。
住民税は前年の所得をもとに決定するため、現在は十分に所得がある場合でも、離職等で前年の所得がない、あるいは低所得であれば、住民税非課税世帯となります。
では、具体的に所得がどのくらいであれば住民税非課税世帯になるのでしょうか。その基準は自治体によって異なるため、ここでは東京都港区を例にあげて確認していきます。
2.1 「住民税非課税世帯」に該当する条件（例：東京都港区）
（1） 生活保護法による生活扶助を受けている方
（2） 障害者・未成年者・寡婦又は寡夫で、前年中の合計所得金額が135万円以下（給与所得者の場合は、年収204万4000円未満）の方
（3） 前年中の合計所得金額が下記の方
- 同一生計配偶者又は扶養親族がいる場合：35万円×（本人・同一生計配偶者・扶養親族の合計人数）＋31万円以下
- 同一生計配偶者及び扶養親族がいない場合：45万円以下
なお、（3）で前年中の合計所得金額の基準額が示されていますが、所得と収入は異なる点にご留意ください。
所得は、「収入から必要経費を差し引いたもの」、年収は、「総支給額（控除などを差し引く前）」です。
次章では、住民税非課税世帯となる年収の目安額を確認していきましょう。
