3. 大都会に住む月収8万円男性の生活保護費
ここからは、生活保護費がいくらかもらえるのかをシミュレーションしていきます。シミュレーション条件は以下の通りです。
- ひとり暮らしの男性
- 住所:東京都23区内
- 月収:8万円
東京都23区の級地区分は「1級地-1」です。まずは、1級地-1の生活扶助と住宅扶助の合計額を求めます。
なお、生活扶助の金額は年齢により異なるため、「18歳〜64歳」、「65歳〜74歳」、「75歳〜」の3つの場合に分けて見てみましょう。
独身男性で「18歳〜64歳」の場合は12万8420円、「65歳〜74歳」は12万7950円、「75歳〜」の場合は12万1380円です。
このほかに、障害者に該当する場合は等級に応じた加算額がプラスされ、居宅介護費用や病院での医療費などがかかった場合もプラスして支給されます。このケースでは発生していないため、上記の金額が最低保障額になります。
生活保護費は、最低保障額から収入を差し引いた金額です。それぞれの最低生活費から8万円を差し引くと、「18歳〜64歳」の場合は4万8420円、「65歳〜74歳」は4万7950円、「75歳〜」の場合は4万1380円となります。
4. まとめにかえて
生活保護費は、住んでいる場所や年齢、家族構成などにより異なります。また、収入がある場合は最低生活費から引いた金額が生活保護費として支給されます。
生活保護は、事情があり生活に困窮した場合に、誰でも申請できる制度です。しかし、実際に受給するには条件を満たしている必要があるため、詳しくはお住いの自治体の福祉事務所の生活保護担当や、町村役場の福祉担当課に相談してください。
参考資料
木内 菜穂子