2. 生活保護費の計算方法

生活保護費の計算方法を確認していきましょう。計算するうえで、「最低生活費」や「級地区分」など、理解しておくことがあります。

2.1 最低生活費を求める

生活保護でいくらもらえるのかは、生活扶助や住宅扶助などの合計金額である「最低生活費」を計算する必要があります。

最低生活費は、以下の式で計算します。

最低生活費=生活扶助+加算額+住宅扶助+教育扶助等+介護扶助+医療扶助+その他の扶助

このうち主なものは、生活扶助と住宅扶助で、他の扶助は該当する場合にプラスされます。

2.2 級地区分

生活扶助や住宅扶助は、「級地区分」によって金額が異なります。級地区分とは、地域ごとに異なる物価や生活水準の差を、生活保護の基準額に反映させるためのものです。

エリアによって1級地から3級地に分類されており、さらにそれぞれが2つずつに分かれています。東京都23区などの都市部が1級地で、地方にいくほど2級地・3級地になります。

2.3 生活保護費は最低生活費から収入を引いた金額

最低生活費が計算できたら、そこから給与や公的年金、各手当金などの収入を差し引き、不足する分が生活保護費として支給されます。

最低生活保護費ー収入=保護費(支給額)

最低生活保護費ー収入=保護費(支給額)

出所:厚生労働省「生活保護制度」

たとえば、最低生活費が10万円で4万円の収入がある場合は、差額の6万円が生活保護費として支給されます。