止まらぬ物価上昇が、各世帯の家計に深刻な影響を与えるこんにち。

2024年に入り「定額減税」や「酷暑乗り切り緊急支援」「年金世帯や低所得者世帯への給付金(※1)」といった施策が実施、もしくは報道で取り上げられています。

こうした各種支援策は、一時的な救済措置にはなり得るものですが、各世帯の家計を根本的に改善することに繋がるかどうかは別問題でしょう。

ファイナンシャルアドバイザーの筆者は、すでに年金生活をスタートされているお客様からご相談をいただく機会も多くあります。その中で多く挙がるのが「いまの年金と貯金だけでは、この先の生活が不安」といった内容です。

一般的な年金受給開始年齢は65歳。今回は「老後の入り口」とも言える60歳代世帯の貯蓄事情にフォーカス。今のシニア世代が受け取る年金額などのデータも眺めていきます。

働き盛り世代のみなさんが、老後を見据えたマネープランを立てるヒントになればと思います。

※年金世帯や低所得者世帯への給付金:2024年6月21日、岸田首相が会見で「秋ごろをメドに策定」と言及したもの。詳細は未定です。