2. 制度を維持するために社会保険の適用拡大が進められている

日本では少子高齢化が進んでいます。

状況を放置すると、年金受給者や給付対象者が増え続け、負担者が減少するため、制度の維持が困難になりかねません。

そこで、政府は段階的に社会保険の加入対象者を拡大し、保険料の払い手を増やそうとしています。

2024年10月より社会保険の加入対象者が拡大するため、パートやアルバイトで働いている方の中には、新たに第2号被保険者となる人もいるはずです。

第3号被保険者に該当するための条件が厳しくなり、将来的に第3号被保険者制度そのものが廃止される可能性が考えられます。

3. 第3号被保険者制度が廃止されたときの影響

第3号被保険者の廃止は決定しているわけではありません。

現段階では議論されている状況に過ぎないため、明確な廃止時期は未定です(そもそも廃止されない可能性もあります)。

仮に第3号被保険者制度が廃止されると、どのような状況変化が起こるでしょうか。

第2号被保険者に該当しない場合は、自治体の役所にて第1号被保険者へ切り替えるための手続きが必要です。

また、自分で国民年金保険料を納めなければなりません。