3. 調整給付金がなぜ支給されるのか
定額減税は「定額」という名前でありながら、納めている税金額によって恩恵を受けられる金額が変わってしまいます。
この問題を解消するために設けられているのが「調整給付金」です。
調整給付金では、定額減税をしきれない人に対して、不足額を1万円単位で切り上げて支給します。
参考までに、3人暮らしで2024(令和6)年度の所得税額が6万2000円、住民税額が2万1000円のAさんを例に挙げてみましょう。
Aさんは、本来なら所得税9万円、住民税3万円分の控除を受けられるはずなので、不足金額は所得税で2万8000円、住民税で9000円となります。
調整給付金では、さらに「1万円単位」で切り上げするため、実際には所得税3万円、住民税1万円分の給付金を受け取れる計算です。