2. 4〜7歳までの変化とは?お小遣いで「計画や管理する力」も育つ
ー4歳から7歳まで3年ほど継続されているのですね。年齢によって内容の見直しはされていますか。
今成さん:子どもも半年くらいで大きくなってできることが増えていくので、「これは簡単になりすぎちゃったら、お小遣い表からなくしていつもやろうか」と話したり、「次は何を仕事にして稼ごうか」など話し合っています。
子どもから「このお手伝いは私にはできない」なんて言うこともありますね。
ー子どもに興味を持ち続けてもらうための工夫があれば教えてください。
今成さん:勉強としてやってしまうと続かないので、生活の中で組み込んでいくことを意識しています。
また、子どもに欲しいものができたときには、「これは100円何個分かな?」「これとこれとこのお仕事をしたら、達成できるね」「これは1日何回できるお手伝いかな?」などと子どもと話しながら考えて、計画しています。
ー具体的な計画を話し合って決めることで、よりお金の価値や稼ぐことを実感できそうですね。これまでのお手伝いの中で悩まれたことはありますか?
今成さん:今はカードやQRコード決済などキャッシュレス化が進み、物理的にお金を使うことがあまりない状況なので、お金の価値観を共有するときに難しさを感じることはあります。
すぐに払えてしまうと、100円の重みも半減してしまいますよね。アップルウォッチで無限にお金が出てくると勘違いすることも。
これについては、この先も考えていかなければならないと思っています。
ーご夫婦でお小遣いに対する考え方の違いなどありますか。
今成さん:お小遣いについて大方針は夫婦で決めていますが、細かなところは基本的に私が決めています。
夫婦で協力しながら、考え方が異なる場面も出てきますが、世の中にはいろいろな考えの方がいますから。それぞれの価値観の中で、対応するコミュニケケーションも学んでもらいたいと思います。
ー今お子さんは小学校1年生ですが、今後どのようなかたちでお手伝いを続けていく予定でしょうか。
今成さん:このやり方は変えずに続ける予定ですが、自分のもっているお小遣いがいくらで、これくらい自分が稼げてというのが理解しはじめたら、今度はまるっとお金を渡して、その中で短期間でやりくりしてもらうこともやってもらいたいと思っています。
1か月分渡してしまうと最初はよくわからないと思うので、たとえば1週間で500円や1000円としてみて、どのように使うのかや、1週間後に何を使ったのかを話したいと思っています。