3. 子どもの「お小遣いの使い方」口を出したくなったら?
ー子どものお小遣いの使い方について意識されていることはありますか。筆者の家庭ではクレーンゲームをするものの、何もとれないときが何度かあり、お金の使い方についてどう子どもへ伝えたらいいのかを悩んだことがあります。
今成さん:ゲームセンターでUFOキャッチャーをしたいという時があって、そのときは「貯金箱に2000円あったけど、いくら使う?」と聞きました。
子どもはいろいろ考えた上で、600円にすると言いました。600円の価値もわかっていて、「6回スーパーに行って荷物を運ぶんだよね」と言っていたんです。
結局何もとれなくて本人に「よかった?」と聞いたのですが、「残念だったけど、ママと夏休みっぽいことができてよかった」といったので、「楽しかったからよかったね」と返しました。
本人が何に使っているかを理解して、そのお金の価値はこれだけと理解して使うならいいと思っています。
ー子どもが自分で理解することを重視されているのですね。
お金がなくなったと子どもが悩むときもありますが、「じゃあどうする?」と聞くとさまざまなアイディアが出てきて。お金がないなら、ないなりにどうするかを考えてもらうことに重きを置いています。
仕事柄、最終的に投資はしてほしいですが、その前に働いてお金を得る、貯めるのステップがあって、そこがないと投資に至らないので。自分で考えながら、いろいろ取り組んでいってほしいと思っています。
ー今の季節はお盆玉や、またお年玉など大きな金額をもらうこともあると思います。
今成さん:祖父母から貰うお年玉は金額が大きくなることもあるので、もらったお金を「これは5000円札です、1万円札です。1000円は100円10個分だね。1万円の場合は…」などと説明をしています。
そして「このうち自由に使えるお金はいくらくらいにする?」「貯金箱に入れるのはどうする?」「銀行口座にはいくら預けようか」と話しながら割合を決めて、わけていくことをしています。
本人は銀行口座は忘れているので、これくらい入ってると伝えるとおもちゃが買えると喜ぶ時もありますが、本当にそれに使う?などと会話をしています。
時間もかかり大変ですが、本人に考えてもらうことを大切にしています。