ソニーの給料は過去10年でどう変化したのか

下図を見ていただければお分かりかと思いますが、ソニーの2017年度の従業員の平均年間給与は1014万円と過去10年の中でもっとも高い水準となりました。過去10年で見ると、2014年度の860万円がもっとも低い水準であり、2017年度にかけて大きく改善した形となっています。

また、10年前の2008年度比較すると981万円から1014万円と増加しています。2008年度対比では+3%増と若干増えてはいますが、大きく変わったとは言えません。

ソニー単体の従業員数は過去10年で7分の1近くにまで減少

今回のデータで注目すべきはソニー単体の従業員数です。2008年度に1万8054人いたのが、2017年度には2428人にまで減少しています。実に7分の1近くにまで減少しています。なぜでしょうか。

特筆すべきは、同社の分社化や事業譲渡の施策の歴史です。最近の動きを振り返ってみましょう。

2014年7月には、VAIOブランドを付して営業していたPC事業をソニーから日本産業パートナーズに譲渡。またテレビ事業を分社化(ソニービジュアルプロダクツに)。