2. 老後貧乏になってしまう原因3選
ここからは、老後貧乏になってしまう原因として考えられるものを3点解説します。
2.1 老後貧乏になってしまう原因①:介護状態による継続的な出費
働いている間は意外と気付かないものですが、万が一けがや病気などで健康を損なってしまった場合に介護にかかる費用負担が大きくなります。
生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」から、介護にかかる一次的な費用の合計と月々の費用の合計の平均をそれぞれ見ていきましょう。
介護にかかる一時的な費用、例えば住宅改造や介護用ベッドの購入などの費用は平均していくらほど必要になるのでしょうか。
<介護費用の一時的な費用の合計推移>
- 2009年:86万円
- 2012年:91万円
- 2015年:80万円
- 2018年:69万円
- 2021年:74万円
年々減少傾向にありますが、2021年では平均は74万円となっています。
2024年度の国民年金の満額は6万8000円ですが、国民年金およそ1年分にも届きそうなほどの費用がかかるということです。
また、介護サービスを受けることになった場合、必要なのは一時金だけでなく毎月の利用料金です。
介護費用の月額はどれくらいかかるのでしょうか。
<介護費用の月額推移>
- 2009年:7万3000円
- 2012年:7万7000円
- 2015年:7万9000円
- 2018年:7万8000円
- 2021年:8万3000円
こちらは年々増加傾向にあり、月額は国民年金の満額を超えています。
これに加えて月々の生活費などを考慮すると、生活が一気に苦しくなってしまうという方もいるかもしれません。