4. 【60歳・65歳・70歳】年齢別の保険料と受給額シミュレーション

厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2022年の厚生年金の平均受給額は14万3973円でした。

また、厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」によると日本人の平均寿命は男性で81.09歳、女性で87.14歳です。

繰上げ受給や繰下げ受給しない場合は毎月14万円程度を受け取り、80歳まで生きることを前提に、繰上げする場合と繰下げする場合で年齢別のシミュレーションをチェックしていきます。

4.1 65歳で通常通り受給した場合

まずは、繰上げ受給や繰下げ受給をせず、65歳で通常通り年金の受給を始めた場合を見ていきましょう。

80歳までに受け取れる年金の総額は以下の通りです。

14万円✕12ヶ月✕15年=2520万円

4.2 60歳で繰上げ受給した場合

次に、60歳で繰上げ受給した場合を見ていきましょう。

60歳で繰上げ受給する場合、1962年4月2日以降生まれの方は、24%減額されることとなっています。

このため、毎月受け取れる額は14万円✕(100%-24%)=10万6400円です。

また、上記年金額を80歳まで受け取った場合の平均受給額は以下のようになります。

10万6400円✕12ヶ月✕20年間=2553万6000円