3. 【墓じまいのリアル】費用・手続き・改葬先
3.1 墓じまいにかかる費用相場
墓じまいにかかる費用は、おもに「既存の墓の解体・撤去にかかる費用」「行政手続きにかかる費用」「改葬先にかかる費用」の3つになります。
行政手続きにかかる費用は数千円程度ですが、墓の解体・撤去費は1平方メートル当たり10万円〜15万円前後であることが多く、また改葬先にかかる費用は供養方法や地域によって大きく差があるようです。
ひとつの目安として、株式会社鎌倉新書が2024年3月に公表した墓じまい・改葬に関するアンケート結果を見てみましょう。
【Q.改葬・墓じまいにかかった費用は?】
- 30万円以下:16.0%
- 31万円~70万円:24.2%
- 71万円~110万円:19.5%
- 111万円~150 万円:15.6%
- 151万円以上:15.2%
- わからない:9.4%
最も多かったのは「31万円〜70万円」の24.2%、次いで「71万円〜110万円」の19.5%、「30万円以下」の16%と続き、費用に幅があることが分かります。
いずれにせよ墓の継承者(墓守)だけが負担するのは大変なので兄弟・親族に協力してもらうのが理想ですが、スムーズに話がまとまらないことも多いようです。
地域によっては墓の解体に補助金が出るところもありますので、まずは下調べしてみることをおすすめします。
執筆者
LIMO編集部は、経済や投資、資産運用等を中心のテーマとし、金融機関勤務経験者の編集者が中心となって情報発信を行っています。またキャリア、トラベル、SDGs、ショッピング、SNSなどのジャンルで話題となっているニュースの背景も解説しています。当編集部はファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社・メガバンク・信託銀行にて資産運用アドバイザー、調査会社アナリスト、ファッション誌編集長、地方自治体職員等の経験者で構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ49年(589か月)で、メンバーが勤務していた金融機関は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日興証券、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命、フィデリティ投信などがある。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFP等の資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2024年8月31日)。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/校閲者/編集者/介護・終活記事担当
早稲田大学第一文学部卒。公益法人勤務を経て、フリーランス校閲・校正者として15年以上の経験を持つ。2020年よりLIMO編集部に所属。介護離職寸前の状態となったが、配置転換や社内初の介護休暇取得を経てビジネスケアラー生活を乗り切り、認知症の家族の看取りを経験した。一般社団法人終活協議会「終活ガイド資格1級」「認知症介助士」取得。現在は、厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、介護や終活など「シニアを取り巻くくらしとお金」にまつわる記事を担当。趣味は美術館巡り、映画鑑賞、庭いじり(2024年7月10日更新)