2. 実際に増えている「墓じまい」という選択
実際に墓じまいを実施したという人・世帯も年々増加傾向にあります。
厚生労働省が2023年10月に公表した「令和4年度衛生行政報告例」によると、2022年度の全国の改葬件数は15万1076件。これは1998年の2倍以上に及び、過去最高件数となっています。
- 1998年 7万263件
- 2003年 6万8579件
- 2008年7万2483件
- 2013年 8万8397件
- 2018年 11万5384件
- 2019年 12万4346件
- 2020年 11万7772件
- 2021年 11万8975件
- 2022年 15万1076件(過去最高)
自分たちのこと、そしてこれからの世代のことを考えて墓じまいを検討する人、また決断して実施する人は確実に増えています。
しかし、なかには「思った以上に費用がかかる」「手続きが大変」などの理由から、墓じまいを断念するケースも少なくないようです。
では一般的に墓じまいにかかる費用はどの程度なのか、またどのような手順でおこなうのか、次章で見ていきましょう。
執筆者
LIMO編集部は、経済や投資、資産運用等を中心のテーマとし、金融機関勤務経験者の編集者が中心となって情報発信を行っています。またキャリア、トラベル、SDGs、ショッピング、SNSなどのジャンルで話題となっているニュースの背景も解説しています。当編集部はファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社・メガバンク・信託銀行にて資産運用アドバイザー、調査会社アナリスト、ファッション誌編集長、地方自治体職員等の経験者で構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ49年(589か月)で、メンバーが勤務していた金融機関は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日興証券、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命、フィデリティ投信などがある。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFP等の資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2024年8月31日)。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/校閲者/編集者/介護・終活記事担当
早稲田大学第一文学部卒。公益法人勤務を経て、フリーランス校閲・校正者として15年以上の経験を持つ。2020年よりLIMO編集部に所属。介護離職寸前の状態となったが、配置転換や社内初の介護休暇取得を経てビジネスケアラー生活を乗り切り、認知症の家族の看取りを経験した。一般社団法人終活協議会「終活ガイド資格1級」「認知症介助士」取得。現在は、厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、介護や終活など「シニアを取り巻くくらしとお金」にまつわる記事を担当。趣味は美術館巡り、映画鑑賞、庭いじり(2024年7月10日更新)