注文住宅を建てて後悔しないようにするためには、ハウスメーカーや工務店などと工事請負契約を締結する前にその会社の特徴や得意とする工法、間取り、設備、建築費、保証、アフターサービスなどの情報収集を行うことが非常に重要になります。
多くの方がこのような手順を踏んでマイホームの建築を行っていることでしょう。
それでも注文住宅を建てて実際に住んでみてから後悔することは決して少なくありません。
株式会社AZWAYが2023年4月9日~5月11日に20歳代から60歳代以上までの男女393人を対象に「家づくりで失敗したと思ったことランキング」を実施したところ、1位は「間取り」(73人)、2位は「収納」(54人)、3位が「立地や環境」(36人)だったそうです。
「間取り」は多くの方が家を建てる前からいろいろと検討していると思いますが、完成後に生活してみると使い勝手の悪さを感じているようです。
そこで本記事では香川県で注文住宅を建てた方の実際の体験談を紹介します。
この事例は、次のような方の実際の体験談になります。
- 【建築地】香川県
- 【購入金額】2300万円
- 【現在の年齢】40歳代
- 【購入時の年齢】30歳代
1. 注文住宅の後悔ポイント①:エアコンの数
【写真1枚目/全5枚】注文住宅の後悔ポイントは?次ページ以降も後悔ポイントと満足ポイントを紹介1/5
years/istockphoto.com
「エアコンの台数を減らし過ぎてしまったことを後悔している」
エアコンの必要台数は、各居室の用途や使い方次第で家庭ごとに異なります。
部屋の用途に応じてエアコンを設置するかどうかが決まりますが、エアコン専用コンセントさえ各部屋に設置しておけば、エアコンは後からでも設置することが可能です。
ただし室外機を設置するスペースが必要になるので、この点に関しては事前にしっかりと計画しておく必要があります。
2. 注文住宅の後悔ポイント②:リビングの収納
「リビングの隅に鞄やコート類が置きっぱなしになっていて見苦しいので、きちんと置き場を確保しておくべきだった」
人によっては帰宅後に鞄やコートなどをリビングに置きっぱなしにしてしまうことがあります。
これらの置き場所は帰宅後の動線によって決まるので、リビングに置くことが多いのであればリビングの中にあらかじめ収納場所を確保しておく必要があります。
3. 注文住宅の後悔ポイント③:キッチン収納
「缶詰めやパスタなどキッチンに常温で収納しておくものは意外と多いので、収納スペースをもっと設けておくべきだった」
キッチンには家電や調理器具、食器のほかに、調味料、非常食などの収納スペースが必要になります。
また週末の買い出しでまとめ買いする人にはこれらのほかに、食品のストックや缶詰などを収納しておくスペースも必要です。
この様な場合にはパントリーがあると、キッチン内がスッキリとまとまります。
4. 注文住宅の後悔ポイント④:玄関収納
注文住宅の後悔ポイント④:玄関収納2/5
Toru Kimura/istockphoto.com
「玄関に収納スペースを設けたため靴箱の置き場がなくなって小さくなってしまい、常に土間の上に靴があって見苦しい」
玄関には家族全員分の靴や傘などのほかに、家庭によってはベビーカーや三輪車、キャンプ道具、ゴルフバック、コートなどの収納スペースが必要になります。
したがってせっかく玄関に収納スペースを設けるのであれば、玄関土間と玄関ホールのどちらからも出入りできるシューズクロークを兼ねたウォークスルータイプの収納にする方法があります。
5. 注文住宅の後悔ポイント⑤:トイレの照明
「トイレの照明のスイッチがトイレの中にあるので、トイレに入ってからでないと照明がつけられず、他の人がトイレを使用しているのかどうかもわからないので不便」
トイレの内側に照明のスイッチがあるとトイレに入っている時に外から間違って電気を消されることがない反面で、夜には暗い中でスイッチを探さなければならず、トイレが使用中かどうかもわかりません。
またスイッチの消し忘れにも気づきにくくなるデメリットがあります。
したがって夜にトイレを使うことが多かったり来客が多かったりする場合には、スイッチはトイレの外側につけた方が良いでしょう。
6. 注文住宅の満足ポイント①:リビング床の素材
注文住宅の満足ポイント①:リビング床の素材3/5
Milatas/istockphoto.com
「リビングの床を無垢材のフローリングにしたので、素足に伝わる肌触りが最高に良くて歩くと心地よい」
無垢材のフローリングには足触りが良くて時間が経つごとに味わいが増すほかに、木の香りが漂ってリラックス効果がある、調湿作用があるのでダニやカビが発生しにくいといったメリットがあります。
しかし一方では水に弱くて傷が付きやすい、きしみや反りが発生しやすい、費用が高いなどのデメリットもあるので、この点を事前に良く理解しておく必要があります。
7. 注文住宅の満足ポイント②:コンセントの数
「コンセントを多めに設けたので掃除する時に便利で、模様替えも容易にできて満足している」
コンセントの数が少ないと家の中がタコ足配線だらけになって見苦しくなるばかりか部屋の模様替えにも柔軟に対応することができず、建築後に増設したいと思っても簡単ではありません。
したがってコンセントはあらかじめ多めに設置しておいた方が良いでしょう。
8. 注文住宅の満足ポイント③:階段の位置
「リビング階段にしたことで家族が顔をあわせる機会が増えて、会話も増えたので良かった」
リビング階段は家族間のコミュニケーションが増えるのが最大のメリットといえますが、一方では冷暖房効率が悪く、2階に音や臭いが伝わりやすくなるデメリットがあります。
したがってリビング階段にする場合には、断熱・気密対策や音や臭いへの対策をしっかりと講じておくことが大切です。
9. 注文住宅の満足ポイント④:土間収納
注文住宅の満足ポイント④:土間収納4/5
irina88w/istockphoto.com
「玄関の土間に収納を設けたので灯油や傘などが収納でき、シェードで目隠しができるようにしたので見た目も綺麗で満足している」
土間収納は、屋外で使用するものであっても汚れを気にせずに収納できるのがメリットです。またゴミ出し前の一時的な置き場所としても活用できます。
しかしあらかじめ用途や動線を明確にしておかなければ使いにくいものになってしまうので、その点には注意が必要です。
10. 注文住宅の満足ポイント⑤:階段下収納
「階段下に収納を設けたので、子供のおもちゃやペットボトル飲料等を大量に収納できて便利だった」
デットスペースになることが多い階段下の空間を収納スペースとして利用するのは非常に有効な方法といえます。
しかし奥行きが深すぎると奥に入れたものが取り出しにくくなって結局しまい込んだままになってしまうことがあるので、使い方や収納するモノを事前によく検討することが大切です。
11. まとめにかえて
注文住宅の後悔ポイントと満足ポイントまとめ5/5
出所:筆者作成
注文住宅のメリットのひとつには「自由度の高い間取り」がありますが、その反面では設計に多くの人の意見を反映して建てる建売住宅の方が大きな失敗がなくて無難であるともいえます。
国土交通省住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅を建てる際の「情報収集」として76%の人がインターネットを活用しているようです。
したがって注文住宅を建てる際には、他の人の体験談を参考にすることが非常に重要です。
これから注文住宅を建てようとする際には、本記事を参考にしていただければ幸いです。
参考資料
亀田 融