3.3 3.老後の年金額を増やす
最後に老後に受け取れる年金額を増やす検討をすると良いでしょう。
代表的なものとして「繰下げ受給」があります。
繰下げ受給とは、老後に受け取る年金の「受給開始年齢を遅らせる」ことで、年金を増額できる制度です。
増額率は「繰り下げた月数×0.7%」であり、最大で84%もの増額ができ、この増額率は生涯変わることはありません。
たとえば、本来の年金額が15万円だった場合、75歳まで受給期間を繰下げることで「月額27万6000円」にまで増額されることができます。
そのほかにも年金の種類によっては、「年収をアップさせて長く働く」「国民年金基金を活用する」なども年金額を増加させる手段としてあるため、ご自身に合う年金アップの方法を調べてみることをおすすめします。
4. 老後に備えて今できることをしよう
本記事では、年代別における「おひとりさま世帯の貯蓄事情」について紹介していきました。
今回紹介した「老後対策」は今日からでも実践・検討できるものとなっているため、安心した老後生活を迎えるために、早めの行動に移せるようにしましょう。
参考資料
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
- 厚生労働省「令和5年(2023) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」
- 厚生労働省「令和5年版厚生労働白書」
- 厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
和田 直子